Maintenance diary
ケーニッヒテスタロッサ 配線修理
緊急で入庫したケーニッヒテスタロッサ
- 電装屋さんに修理にだしていて、引き取りに行ってハザードをONしたら室内が煙だらけになった。
- ヘッドライト等の点灯がおかしい
という聞き取り内容。
ハザードがトリガーとのことで。センターコンソールを取り外して配線を確認すると物凄く焦げて黒焦げです。
「重症です」
と伝え。
配線を分解し、状況を確認し、修理計画をつくっていきます。
配線の修理が終わり、動作テストしますが、正しく動きません。
色々探りますが、どうにもおかしい。
配線図で繋がっていない場所に電気が出たり、出なかったり。
大分悩みましたが、ふと見ると、ヒューズボードのリレーが図面と違う。
よくよく確認してみると、”リレーが出鱈目に配置されている”
これが主因でした。
刺さっているリレーが違うので、違う回路が作り出され、そこにハザードスイッチONで電流が流れ(この場合は大量に電気が流れたので、たぶん無抵抗でアースした)電線の許容量を超えて発熱し、配線が溶けた。
あとで発見しましたが、ハザードスイッチの電極周辺も電極の発熱の影響で筐体が溶けていました。
一歩間違えば出火して全焼している状態でした。
全ての配線を修理し、リレーも正しく配置しなおして、正しく動作するようになりました。
ただし、ヒューズボードの中は分解しないと見れないし、他の配線にも通電しているはずなので、見えないところで顕在化していない問題がある可能性はあります。